こんにちは!
もう今から十数年前、、(時間の流れ恐ろしい!)前職を9ヶ月で辞めた当時20歳の私は、未経験でデザイン業界に足を踏み入れました。4年間勤めた後、フリーランスのグラフィックデザイナーとして独立します。
- 全くの未経験でも、これからデザイナーを目指したいという方
- デザインが必要な副業に興味のある方
デザインアプリを操作できるということは、今盛り上がりを見せている様々な副業にも大いに役立つ武器かつ汎用性の高いスキルであるということを知ってもらえたら嬉しいです。
当時のスキル
いくら未経験OKだからってよく応募したなレベルです。もっと勉強して挑めよと今なら思いますが、習うより慣れろという言葉もあるので、物は言いようですね。笑
内定した会社は、ちゃんとした社内教育プランなどなく、上司ガチャ大ありの完全OJT(オンザジョブトレーニング)で叩き上げスタイルの会社でした。ついてこれない社員はついてこなくて良いという感じで、入社数日で飛ぶ(無断欠勤で音信不通からの退社)を定期的に量産する会社でした。
その中で生き残ってフリーランスになれた底辺デザイナーの私が実践したことになります。
未経験からデザイナーになれるのか
結論。努力すれば必ずなれます。
みんな!必ず職業にすることができるよ!
実際バキバキにカッコイイデザインを世に送り出しているデザイナーも実は泥臭く地味な作業の連続を乗り越えているんじゃないかな?と思います。
キラキラな世界を想像して入社してギャップに耐えられず挫折はよくあるパターンです笑
そもそも、デザイナーってなんだろう?
単にデザイナーと言っても今や様々なジャンルのデザイナーがいますよね。私はその中のグラフィックデザイナーです。
誰も見たことのない斬新なデザインや、見た人に衝撃を与えるようなデザインを提案して作り上げる人を、本当はデザイナーと呼ぶのかもしれません。しかし、あなたが想像する「ザ・かっこいいデザイナー」だけが、デザイナーではないのです。私たちが生きる世の中にはたくさんのデザイナーが作ったデザインで溢れています。
webバナーや、動画のサムネイル、駅のポスターや新聞の折込チラシ、食品のパッケージだってデザインされたものです。あなたが手に取って見るもののほとんどにデザインが溢れています。これだけ身近なところにデザインってあるんです。このような多種多様なデザインを沢山のデザイナーが汗水垂らして絞り出しながら制作しているという訳です\( ˆ࿀ˆ )/
デザイナーになるために、最初に必要なこと
まずはアプリケーション(イラレ/フォトショ)の具体的な操作方法を知ることが一番必要です。(入社前、入社後に関わらず)そのためには実際に手を動かしてどんどん作ってみることが大事です。
どの機能を使えばどういった表現ができるかを勉強しましょう。
好きなデザイン(ポスター広告なんでもOK)をそっくりそのまま作る
このそっくりそのまま作る作業を真似つくと呼んでいます。(真似して作るから真似つく)この方法で手っ取り早く技術習得ができます。
なんとなく一緒ではダメです。文字の配置、効果、画像(こちらは素材が無ければ代替してください)全てを同じように作るのが真似つくです。光の付け方が分からない、文字の装飾方法が分からない、といった具体的な疑問が出てくると思います。
具体的な疑問は、YouTubeやインスタ、ネットサーフィンで解決できる操作方法がほとんどです。初心者向けのIllustrator講座ブログも沢山存在します。そのどれもがとても分かりやすいので参考にしてみてくださいね。
私は、とにかく0から想像するということが全くできませんでした。(スキル云々の問題で草)なぜ最初からオリジナリティを求めたんでしょうね。引き出しもないのに!
これでは全く作業スキルが上がりません。しかし、何を作れば良いのかもわからないから手を止めてしまうという悪循環で完全にお荷物社員でした。
そんな凡人以下の私も真似つくしながらアプリケーションの使い方を覚えていったら、4年後にはフリーランスのデザイーナーを名乗っているんです。あなたにもきっとできる!
次はデザインの引き出しを沢山持とう
前述した通り、本当に何も作れなかったんです。
クライアントの「こういうポスターが作りたい」という依頼に対して、ラフが作れなかったんです。(ラフとは、大まかなデザイン案レイアウトのことです)頭の中が白紙状態でとりあえず追われるように作業したらとんでもねー物が出来上がっていたなんてこともしばしば…。内容を並べただけみたいな誰の目にも止まらないゴミポスターの完成です。
なぜ、できなかったのか。答えは簡単です。
デザインの引き出しが何もなかったからです。
世の中には沢山のデザインが溢れていると前述しましたが、それらを自分のデザインの糧としてストックしていなかったのです。丸パクリはダメですが、デザインには法則性があります。
最も伝えたいことは何か、ターゲットは誰か、メディアの内容(チラシなのかポスターなのか、バナーなのかなど)など、制作者側の目を持って周りの広告物を見てみてください。意識して周りを見れば、自然とインプットされていくと思います。
どこかで見たことのあるデザインだけど、自分のカラーが加わると別のデザインに変化していきます。これがオリジナリティなのかもしれません。一年も同じ職場で働いていると、これはこの人の作品だな〜とかがなんとなく分かるようになりますよ!
お次は作業スピードを上げよう
ここまでで、依頼されたものや自分の作りたいものを形にできるようになってきたと思います。
次に必要なのが作業スピードのアップです。
1週間に1件の依頼しか捌けないんです…みたいな方は勤めていてもフリーランスでも正直厳しいと思います。(めちゃくちゃ有名で素晴らしいデザインが作れるとかならまた話は別だと思いますが)
ここが芸術家と商業デザイナーの差ですかね。
- ショートカットキーを覚えよう
- フォントを覚えよう
ショートカットキー
めちゃくちゃ大事です。できるデザイナーはみんな使っています。
ツールを覚えたら、そのツールを使うためのショートカットを覚えましょう。例えば、上書き保存は⌘<command> + S、別名保存は⌘<command> + shift + S(macの場合)です。これをツールタブから選択して実行するのと、ショートカットキーで実行するのとでは作業スピードにかなり差が出ます。
フォント(活字やコンピュータにおいて扱われる文字のうち、統一された書体や大きさの文字のセットのこと)
どのフォントがどういう形、印象なのかを覚えると文字組みで悩む時間が減ります。
フォントを知らないと、どのフォントをどこで使うかに悩んでしまいます。これが意外と時間を溶かすんですよ。使っていくうちに使いやすいフォントや、好きなフォントができてきますよ( ˆ࿀ˆ )
これらをクリアした後は
とにかく実践あるのみです!
様々なジャンルの仕事を受けて
経験を積み重ねてください。
その経験が、あなたのデザイン力を
更に高めてくれるはずです。
余談ですが
Adobeのアプリケーションを使用して作業できるようになると、様々なことに利用することができます。
例えば私は趣味程度ですが、動画の編集もできます。写真画像の補正、編集もできるので、インスタなどにも質の高い投稿が可能です。(シャレオツ〜なやつ)
今はスマホアプリでも便利なものがたくさんあるので、あえてPCを使ってAdobeのソフトなんて入れる必要ある?なんて思うかもしれませんが、知識として持っていて損のないスキルだと思います。何より楽しいよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
残念ながら、私はすばらしい新進気鋭のデザインやアッと驚くような発想のデザインを作ることができません。
しかし、そんな私はフリーランスのデザイナーとなって10年が経とうとしています。波はあるけれど、ありがたいことに今もお仕事をいただけています。
入社当初は紹介したような内容をひたすら繰り返しやっていました。それも1年もすれば1人で案件を回せるようになりました。私は習うより慣れろで実践経験を積み倒して(健康を犠牲にしながらw)現在に至ったわけですが、何もできないお荷物社員時代は長くとても辛かったです。
沢山のデザインを吸収して、繰り返しデザインとして吐き出す。この繰り返しが必要なんだと思います。「面倒だけど、やる。」ほんとにこの繰り返しです。
地味で泥臭い作業の連続ですが、出来上がった作品が世に出てそれを手に取る、目に触れることができるってとてもやりがいのあるお仕事です。
少しでも、これから頑張りたいと考えているあなたの参考になれば嬉しいです。